公共建築における

材・工分離発注について

- 全国に先駆けた静岡木協の取り組み-

静岡木材協同組合は、昭和61年以降、駿府城公園(当時は駿府公園)整備事業の一環として、駿府城巽櫓・東御門の復元工事ならび駿府匠宿建築工事の発注に際して、所要木材を直接静岡市より、本体工事とは別に分離発注契約として受注しました。

当時は「公共建築における材・工分離発注」は全国でもその例が見ることができないものでした。その一連の分離発注の概要をご紹介します。

静岡木協と静岡市が「地元木材の意義」について相互理解を深めながら、一体となって、さまざまな課題を乗り越えながら取り組み、成功をおさめることができました。

 

本事業の成果により、当組合に対する信用は揺るがないものとなり、平成15年静岡市の住宅の地産地消として具現化された住宅助成「柱プレゼント事業」の窓口として認められることになりました。

また、静岡県での治山事業での木製パネル導入・大型木造民間福祉施設「竜爪園」への用材納品等、木材需要拡大へ向けた組合の取り組み指針になりました。
 

材・工分離発注の必要性

  1. 地元材の活用を図る。

  2. 優良長尺大径材の集荷には専門家のネットワークと審査に日時を要する。

  3. 公共建築の所要木材として吟味した材の提供には、伐り旬への留意晴らし天然乾燥などの長期の養生を必要とする。

  4. これらの作業は、本体工事契約とは分離して、事前に発注準備することが必要不可欠である。

分離発注

静岡市における事例

駿府城巽櫓復元工事

 

  • 工事期間 昭和62年7月~平成元年2月

  • 木材調達 昭和61年11月~昭和62年12月

  • 契約時期 昭和61年10月

  • 納入木材 杉、桧、松丸太、青森ヒバ

駿府城東御門復元工事
 

  • 工事期間 平成5年8月~平成7年11月

  • 木材調達 平成3年10月~平成5年9月

  • 契約時期 平成3年10月

  • 納入木材 杉、桧、松丸太、欅、台桧、米ヒバ

駿府匠宿建築工事
 

  • 工事期間 平成9年10月~平成11年3月

  • 木材調達 平成9年7月~平成10年3月

  • 契約時期 平成9年7月

  • 納入木材 杉、桧、松、欅